ブランダーと注意

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Jan 26, 2015, 3:42 AM |
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1手ばったりって将棋ではよく言うのですがチェスではブランダーがそれに対応するのでしょうか。

というわけで、序盤の1手ばったりを。

見事なまでに1手メイトです。

さて、なぜこういう1手メイトを見逃すのかと考えていたのですが、やはり「注意」の問題であるように思うのです。

認知科学において「注意を受けないものは意識にのぼらない」ということが言われています。図の一部分がゆっくり変わっていっても気づかない、というあれです。図全体は見えているはずなのに変化に気づかない。

加えて、注意と視線の関係はよく言われているところでもあります。視線の向いた先に注意が向く、というものです。

以上を鑑みるに、1手ばったりは本当に「見えていない」ということなのではないかと思います。たとえば先の例でいえば、f7の地点に視線が向かなかったため、意識に上ることがなかったということなのでしょうか。

その盤面で最も(外発的に)注意が向いてしまうのは白クイーンです。そうすると、白クイーンに位置的に近い黒ビショップにも注意が向く。そうすると、f7の地点には注意が向きづらいのではないか。そもそも視線が行かないかもしれない。

盤面を(物理的に)広く見ることの重要性を改めて感じた1局でもありました。