アンチ・マーシャル・アタック

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Feb 5, 2015, 2:49 AM |
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最近していなかったルイ・ロペスのお話。

ルイ・ロペスの黒番で、現在も用いられている強力な手としてマーシャル・ギャンビット(マーシャル・アタック)があります。1918年にF.J.マーシャルがカパブランカ相手に指した手で、その対局は白のカパブランカが勝ったもののその手が有力視されて今に至る、ということのようです。

この形。

ここから、白のキング前めがけて突進するのがマーシャルです。

この形、非常に深く研究が進んでいるとされています。20手前後まで定跡があるとか。

 

 

 それで、ですね。

私は白を持った時に、マーシャル・アタックを受けるのがあまり得意ではないのです。延々と攻め続けられて1手でも間違えれば終わり、みたいなリスクを白で負うのはとても怖いです。それに、黒でマーシャル・アタックを指す人は大体アタックがものすごく上手い人と相場が決まっています(当社比)。

そこで。

ロペスの白を持った時、相手にマーシャルにされそうになった時の回避方法として、8. a4を採用しています。これがなかなか良い。

手の狙い自体は次にaxb5と取った時に黒が取り返せない(Rxa8がある)といったところで、黒の対処法としては8... b4や8... Bb7があるので、すぐに白が良くなるというわけではないのですが。

それよりも8. a4には心理的な効果が大きいと思います。

黒番でマーシャルを指す人は攻め好き、これを前提1としましょう。

Anti-Marshall 8. a4で黒はすぐに攻められない、これを前提2としましょう。

以上のことから導かれる結論。それは「攻め好きの相手に、駒の組み合いを強制することで相手の苦手な形に持ち込む」ということです。

想像してみましょう。黒番は攻撃的タクティシャン。艦これのビスマルク dreiあたりで脳内補完しますか。各自お好きな方で脳内補完してください。

そんな相手に、攻める機会を与えさせないように組み上げて、相手がしびれを切らしたところで隙をついて一気に仕留める。これがうまくいった時はなかなか気持ちが良いものです。

自戦記としてそんな対局をひとつ。