ゴールデンオープン参加記
ゴールデンオープン3日コースに参加してきましたので参加記を書きます。
今回のゴールデンオープンでは、2つの目標を事前に立てました。
- ポイントは5.0/8.0を取りたい。
- 候補手として検討していない手を時間切迫で思い付きで指さない。コトフ・シンドロームを無くす。
特に手の読み方に関しては、コトフのThink like a grandmasterを勉強し始めたこともあり、特に重点的な目標としたいと思っていました。
目標の達成結果としては以下の通りです。
- ポイントは4.0/8.0で目標には届かなかった。
- 候補手を絞り、その候補手の中から指す手を決めることができた。
各局の色と状況は以下の通りです。
- 黒番, Benoni defense, 62 moves, 1/2-1/2
- 白番, French, Tarrasch, 7. Ngf3 (Korchnoi-Gambit), 56 moves, 1-0
- 黒番, Trompowsky Attack, 44 moves, 1/2-1/2
- 白番, King's gambit, 59 moves, 0-1
- 黒番, Nimzo-Indian, Saemisch, 38 moves, 1-0
- 白番, Sicilian, Anti-Taimanov (Szen), 45 moves, 1-0
- 黒番, English, Symmetrical, 56 moves, 0-1
- 白番, Sicilian, Najdorf, English Attack 10... a5, 28 moves, 0-1
オープニングの準備内容であった、「白番はSpanish, French Tarrasch, Open Sicilianを使い、黒番はSicilianとNimzo-Indianを使う」というものは役に立っています(第1局のBenoniと第4局のKing's Gambit、第7局のSymmetrical Englishも以前準備したことのあるオープニングでした。第3局はNimzo-Indian風に指しました。)
勝った第2局、第6局、第7局に関しては、すべてクイーンレスのエンドゲーム(第2局: B vs N, 第6局: R+R vs R+N+N, 第7局: R vs R)での勝利であり、エンドゲームの勉強は引き続き続けていきたいと思っています。ただ、そこに至る前に必ず駒損していてエンドゲームで無理やりひっくり返す方法で勝っており、課題が残る勝ち方です。
ドローの2局(第1局, 第3局)に関しては、どちらもレーティングが500ほど上の方との対局で、この結果は望外としか言いようがありません。
敗局となった3局は、どれも現在の自分の弱点が浮き彫りになっている対局です。
第4局(King's Gambitの白番)は、序盤の構想が悪く、1ポーンダウンしてその悪さを最後まで挽回できなかった対局です。
第5局(Nimzo-Indianの黒番)は、見落としがあり、エクスチェンジダウンした対局です。
第8局(Najdorfの白番)は、
- そもそもEnglish Attackの指し方がわかっていない。(Najdorfに対しては6. Rg1のラインを使おうと考えていましたが、とっさにEnglish Attackが指したくなり切り替えました)
- 見落とし、相手の手の候補手の中に含まれていない手で好手があった。
- キングサイドアタックの明確なプランが立てられていなかった。
と、現状の弱点をすべて含んでいるような対局です。
ゴールデンオープンの対局から学べることは以下のことでした。
- 序盤の数手のうちからその後の局面の構想を考える必要がある。
- 候補手を絞って考えすぎているため、局面によっては手を幅広く読むようにする。特に相手の応手。
- Najdorfの6. Rg1はちゃんと研究する。
- エンドゲームの勉強は続けていく。エンドゲームを武器にできるようにする。
次はサマーオープンに出るつもりでいます。