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千葉県選手権2018

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2018/02/06 6:54 0

2/3-2/4に行われた、千葉県選手権に参加してきました。全日本選手権の地区予選です。

今年で2回目となる地区予選とのことですが、参加者は全46名と非常に多くの方が参加する大会でした。

この大会では、スタート順位が下半分の選手のうち、ポイント上位2名に敢闘賞、殊勲賞が授与されます。私もスタート順位は下半分の上のほう(要するに全体の真ん中少し下ということです)にいたので、狙いにいこうと思っていました。

 

さて、この大会はスイス式6回戦で行われます。そして私のスタート順位は下半分の上のほう。これがどういうことを意味するかというと、1Rで非常に強い方と当たるということです。

大会参加者を見ていて、1Rの相手の方が誰になるか大変気になっていました。登録締め切りが終わり、いざ1Rの相手を確認すると、そこには言わずと知れた青嶋五段の名前がありました。

 

私は事前に相手の方と色がわかっている場合には、ある程度序盤を準備してから臨みます。今回もぎりぎりまで序盤をどうするか考えましたが、結局自分を信じて(?)いつものSicilian Najdorf, Scheveningen Formationで戦うことにしました。結果は負けてしまいましたが、楽しくプレーできたのでよかったです。

 

全体の結果は3.0/6.0(W: 2, D: 2, L: 2)でした。ちなみに今回6戦の相手の方のうち、4名の方は公式戦で1度以上当たったことのある方でした。

1R, 黒番, Sicilian Najdorf, Adams Attack, 1-0 (32 moves)

2R, 白番, Scandinavian, 3... Qd6, 1/2-1/2 (26 moves)

3R, 黒番, Dutch Defense, Leningrad, Warsaw Variation, 0-1 (41 moves)

4R, 白番, French Defense, Tarrasch Defense Korchnoi Gambit, 1/2-1/2 (42 moves)

5R, 黒番, Scotch Game, Classical Variation, 0-1 (52 moves)

6R, 白番, Queen's Gambit Declined, Cambridge Springs, Rubinstein Variation, 0-1 (55 moves)

なぜかだんだん手数が長くなっていますね。

 

勝った2局は、ともにエンドゲームでの勝利でした。最近、戦術的な棋風から戦略的な棋風に棋風を変えようと思っていたところなので、エンドゲームでの勝利はうれしいです。

最終的には入賞を逃しましたが、どの局もちゃんと時間を使って考えられたため、充実度はとても高かったです。

運営の皆様、対局してくださった皆様ありがとうございました。

最後に1Rのゲームを載せて終わります。

[Event "Chiba Regional Tournament"]

[Round "1"]

[Result "1-0"]

1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 a6

何の変哲もないNajdorfですが、私には葛藤がありました。深い読みで有名な方に対して、Najdorfというシャープなオープニングでの読み比べを挑むか、それとも他の、よりポジショナルなオープニングにするか。結局、自分が最も研究していてかつ一番慣れている、Najdorfにしました。

6. h3

Najdorfの白番は、6手目が大きな分岐になります。そのため白は6手目で時間を使う方が非常に多いです(私も白番を持つ時には必ず6手目で考えます)。この手はAdams Attackと呼ばれる定跡になります。古くはFischerが白番で指したことでも知られています。

この手の狙いは7. g4です。

6... e6

ポーン形はScheveningen Formationです。のちにd5とe5のどちらからもブレイクできる柔軟なポーン形です。

7. g4

本家ScheveningenのKeres Attackにも出てくるgポーン突きです。

さて、Scheveningen型Najdorfのポイントは、本家Scheveningen Keres Attack(5... e6 6. g4! a6 7. g5! Nfd7)に対して、e6とa6を突く順番を逆にすることでg4を突かせる前に白に別のところに手を入れさせていることにあります。この「別のところの一手」は例えばBe3(English Attack)であったりf3であったり、本譜のようにh3(Adams Attack)であったりしますが、その手が弱点を作ると見て付け込んでいくのが黒の主な戦略目標になります。

7... b5 8. Bg2 Bg7 9. O-O Qc7!? 10. a3 Nfd7

 手元の定跡書では9. a3 Nfd7! 10. O-O Be7という手順が紹介されています(Emms, play the Najdorf: Scheveningen Style. p.187)。黒はキングサイドにキャスリングをしても、白からすぐにアタックはないので問題ないようです(同様の内容を感想戦でも指摘されました)。

11. f4 Nb6?! 12. a4 bxa4?! 13. Nxa4 N8d7 14. Nxb6 Nxb6 15. b3

 Nb6型のフォーメーションは白がEnglish Attack(Be3型)の時に取るべきフォーメーションです。

12手目も、Scheveningen型の信念に従うのであれば12... b4!?だったかもしれません。

次の手が難解。

15... d5!?

黒が白マスビショップを閉じ込めてしまうので、あまりよくない手と思います。ただNajdorfプレーヤーとしては、d5を指せるときに指して悪くない、という考えがあり、評価が難しい手のようです。

16. e5 Qc3?

どちらかというと罪が重いのは16... Qc3だと思っています。この手は一見a1のルーク取りと17... Bc5を狙って受けが難しそうですが、簡単に受かります。それよりもクイーンの動きで手損したことのほうが大きく、白に盤全体の支配を許します。

17. Rb1! Rc8(17... Bc5? 18. Bb2! +-) 18. Bb2 Qc7 19. f5 Bc5 20. fxe6 fxe6 21. Kh1 Bxd4 22. Qxd4!

白は盤面全体を支配しています。20... O-O!?もあったかもしれないですが、いずれ黒はつらい局面です。

22... Nd7 23. Ba3 Qxe5 24. Qxe5 Nxe5 25. Rbe1! Nd7 26. Rxe6+

この後は黒にチャンスはありません。

26... Kd8 27. c4 Nc5 28. Rd6+ Ke7 29. Rb6 Ba8 30. cxd5 Rcd8

この手ですが、自分が取っていた棋譜に不備があり30... Rcd8か30... Rhd8かわからないです。ちなみに30... Rhd8だった場合には32. Rf7#となります。

31. Re6+ Kd7 32. Rf7+ 1-0

 

 

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