naruzoのチェス本レビュー!中盤編「チェスの第五歩 Dr.タラシュの中盤講座
中盤編ラストに紹介するのはこの本。
チェスの第五歩 Dr.タラシュの中盤講座:アンパッサンチェス研究会 編 訳
------------------------------------------------------------------------------
第一部 タクティクスのレベルアップ
1・ピン
2・ダブルアタック
3・守られていないピース
4・守り手の除去
5・見せかけの守り
6・ディスカバーアタック
第二部 ポジション別攻撃法
7・ビショップを閉じ込める
8・b7(b2)に侵入したクイーンを捕獲する
9・[ビショップ(ルーク)を犠牲にして]キングの守りを奪う
10・ポーンによる攻撃
11・fファイルからの攻撃
12・f7[f2]ポイントからの攻撃
13・キャスリングポジションの破壊
14・gファイルからの攻撃
15・攻撃目標としてのh6[h3]
16・ルークファイル[a.hファイル]からの攻撃
17・クイーンとビショップによるh7[h2]への攻撃
18・h7[h2]へビショップの犠牲
19・h7[h2]へクイーン・ルーク・ナイトの犠牲
20・f6にナイトがいないときキャスリングポジションへの攻撃
21・2つのビショップでキャスリングポジションを攻める
22・クイーンサイドキャスリングの危険
23・窒息メイト
24・バックランクメイト-最終ラインの守備不足
25・パペチュアルチェック
26・オープンファイルのルークと、7段目[第七ランク]のルーク
27・相手ピースを挟んで直線上にあるピースへの効果
28・パスポーン
29・前進したポーン
30・攻撃目標としてのc6[c3]
31・横から攻める目標としてのb6[b3]
------------------------------------------------------------------------------
この本は、初級、低級、中級者向けの中盤本決定版かもしれない。
目次を見て「はは~ん」と思った方は買いです。
この本を読むには、できれば最低でも前に紹介した「チェス 魔法の戦術」を読んでからにしていただきたいです。
初級者では、ちょっと理解ができないかもしれませんが、日本語で書かれた本で、ここまでほどよく難易度が高い本は無いと思います。
巷では、「チェス戦略大全」という本がありますが、naruzoはまだ持っていませんが、絶対この本から読んだ方がいいと思います。
「チェス戦略大全」は、結構難易度が高いらしくて、端ポーンの是非、手を渡すタイミング、手抜きのタイミング等、勝負勘が付いてから読んだ方がいいと思います。
さて、本の構成ですが
全体図面が左ページに2~4つあり、その局面の手の作り方を右ページで解説しています。
それぞれの図面はどれも実戦的です(多分実戦を元に作ってると思う)。
2・ダブルアタックより
低級者は、つい2.exf7とチェックをしてしまいがちだが、ここまで読み切れれば余裕で2.e7とポーンを差し出す事が出来る。
10・fポーンによる攻撃より
非常に単純な手ですが、これで黒は次のメイトが防げません。
こういった直接的ではなく、一見一手ボンヤリした手まで読み切れれば余裕でルークを斬れますね。
簡単な問題を2例紹介しましたが、この様なパターンを知るのは大事だと思います。
「ここはなにかありそう」という嗅覚を磨けるでしょう。
この様な本を出版した関係者には脱帽します。
低級、中級者には絶対お薦め!
※ちなみにnaruzoが弱いのは本のせいではなくて、naruzoがちゃんと身に付くまで読んでいないからです。naruzoがお薦めする本は、おそらく誰からも異論はでないと思います。とにかく自分のレベルに合った本を、しっかりと何回も読みこなしましょう。 お互い。
ちゃんちゃん♪