naruzoのチェス本レビュー!終盤編「Pandolfini's END GAME course」
さてさて忘れてた。
チェス本レビューの終盤編。
とりあえずnaruzoは、読んだ方がいい順に紹介しているのですが、
まず一冊目にはこの本。
Pandolfini's ENDGAME course: Bruce Pandolfini著
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実はnaruzo。
この本の前に、チェストランスの「終盤の基礎知識」を読んだ。
本の後ろに
”入門書の次に読める本”
と書いてあるが、naruzoは全く理解できなかった。
そもそも、エンドゲームというのが分らないのだから無理もない。
わからないのに「KP対K」とかやってもまず、理解したつもりになるのがオチである。
チェスを知っている人は当然と思えるかもしれないが、
このエンドゲームとはなんぞや?
という基本的なところを理解するに、naruzoは結局実戦で理解していきました。
このエンドゲームを扱った本も一杯ありますが、naruzoが思うに、まず初心者は、寄せ方のコツを知った方がいいと思う。
ロジック的な本は、おそらく訳が分からず挫折すると思う。
そこでこの本だ。
本の構成は、1ページに1問と下に解答。(一部ページをまたぐ場合もある)全239問。
例を見てみよう。
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ENDGAME.1
KQR対Kは、KQR側の必勝ですが、naruzoは「なるほどね~」と感心しました。
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ENDGAME48
ENDGAME49
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とりあえず簡単な問題を見ていただきましたが、いかがでしょうか?
ちなみに
「終盤の基礎知識」の第1問目。
今見れば、KQ対KはKQ側が必勝なので、なんてことはないのですが、とにかく手順が長い。。。
どうやってもKQ側が(ステイルメイトにさえ気を付ければ)必勝なのでどう動かしてもいいのですが、とにかく手順が長い。。。そして途中のまぎれも気になる。
その点、パン師匠の本は、手順が短くて寄せ方のコツが分かりやすい。
もちろん、問題によっては手順が長いのもありますが、エンドゲームの基本的なエッセンスはこれ一冊で事足りる。
ロジック的な本は、まずこの本でコツを覚えてからでいいです。
なぜなら
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ENDGAME92
これはパン師匠の本の92問目なのですが、この図面。
そのまま右に一路ズラすだけで、白必勝がドローが最善になります。
つまり、エンドゲームは本質的にはかなり数学的な部分があるので、まず初心者は寄せ方のコツを楽しく覚えていく方がいいと思います。
「オポジション」や「回り込み」はポーンエンディングの必須知識ですが、いきなりその様な考え方は、難しいと思います。
(おそらくこの本にも、その様な事は書いてあると思いますが、全編英語なので、ちゃっちゃと手順を見て進めた方がいいと思います。)
ですので、まず初心者~中級者はこの本を完璧に理解した方がいいと思います。
ただこの本、誤植があるので購入の際は、どこかのサイトで誤植を確認して訂正してから読んでください。
最初の内は、「この様に寄せるんだ~」とか「この様にプロモーションするんだ~」って軽い感じに読み進めるべし。
何回も読むべし。
お薦め!