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naruzoが花村元司の名言(上達編)を教えるよ。

naruzo
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一応naruzoは将棋有段者である。

今回は、役に立つかどうかわからないけど、初級者や停滞している人向けに、将棋棋士の言葉を教えるよ。

※本文中の「将棋」という単語を「チェス」に置き換えても十分通用するよ。

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「みなさん、もしみなさんが強くなろうと思えば、一局を考え考えしながら指してはいけません。昼休み、一時間の休憩があるとすれば、弁当箱のフタを開けてメシをかっこむのが5分。そして、あとの55分で、少なくとも五局ないし六局の番数をこなしなさい」 花村元司九段

「アマチュアが、三段クラスになろうとすれば、考えるのはよした方がいい。よく手を読むというが、あれは『直感で指した一手が、はたして独善におちいったものではないか、どうか確かめる』ことにすぎない。ヨミは従であり、あくまで直感が主ですな。上達しようと思えば、何よりもまず、直観力を養成することにつきる」 花村元司九段

「こういうと、何か花村が、直感だけでモノをいうように取る人がいるかも知れんが、しかし、『将棋は直感である』。これが本当のホントなんだ。アマ中級者で長考する人がいますが、感心しないね。才能のある、なしにかかわらず、最善手というのは、その人なりの直感で見つけ出すもの以外にない。直観力とは九九81がパッと口から出るようなもの」 花村元司九段

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「直観力が鋭いかどうかで将棋の強さが決まると言う事になりゃ、いやでも応でも直観力を養成せんといけん。そのためには、早指しによる番数アップが一番いい。番数こなしだから勝ち負けにとらわれちゃいけない。仕掛けの形になれば、パッと仕掛けてみる。失敗、成功の経験をうんと積み重ねてはじめて『形に明るく』なる。これ、九九81と一緒。局面を見れば、自分なりの結論がスッと出るようになりますね」 花村元司九段

「私の見る所、将棋の強さというのは、つまるところ、力である。直感の鋭さにもとずく蛮勇な腕力である。けっして戦法だの戦術だのということではない。将棋は力であり、力の源泉は直感であり、直感の元は番数である」  花村元司九段

「直観力というものを、何かかなわない生来の感覚という面でとらえがちだが、実はそうではなく、直観力とは、一つの目的を貫こうとする場合の『意思の強さ』から生じてくるものではなかろうか?将棋は力である。終盤だって中盤だって、強さの正体は蛮勇ある力なのだ。上達を目指すアマは、すべからく蛮勇をもて」 花村元司九段

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花村元司九段(1917~1985)は、静岡県出身の真剣師上がりの棋士。「東海の鬼」と言われた男。

花村の言葉は理屈ではない。身を削り、命を削ってきた男だから言える言葉である。

花村は名人戦にも出たことがある。

しかし、時の名人大山康晴にストレート負け。

終了後、大山に言われた

「花ちゃん、あんたは所詮素人だもんね」

升田幸三は、花村の将棋を「死に体になってから座布団や茶碗をぶつけてくる不思議な将棋」 と評した。

加藤治郎九段は、「ひょっとすると花村九段は、形の変わった将棋の心理学者かもしれない」と言った。

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ちょっと話が長い?・・・もうちょっと付き合いを・・・

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「・・・(中略)・・・けんど、今でも私の持論は変わっていませんよ。第一、アマに丹念に一局を指せ、その一局を振り返ってよく反省し、研鑽せよ、と言ってみたところで、それは絵空事になってしまう。アマの身になって考えればよく分かる。一局を反省するなどということが、並みのアマではなかなかに出来ないんだ。出来ない事を説くよりも、出来る事を言ってあげなくちゃいけない。だから私は、『昼飯5分。残りで五局。番数をうんとこなせ』と上達法を語ったのです」

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初心者&停滞者の諸君。どうですか?この飾り気のない率直さにあふれた言葉?

なんとも言いようがない不思議な勇気が湧いてくるではないか?

それは、多分、本当の事を知らされたときに、人間が持つ一種のひらきなおりに似た感情であろうか?

最後に、花村九段は言う・・・。

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「将棋が好き。一生懸命指すのが好き。早指しが好き。徹夜も辞せず・・・上達するのは、こんなタイプのアマですな」

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・・・まぁ・・・。早指しは苦手ですが、それ以外は該当するってコトで・・・

いいっすか? ちゃんちゃん♪