やってみた
前回の考察でハーマイオニーはナイト・サクリファイスでべろんべろんになる、ということが判明したわけですが、ここで一つナイトサクリファイスってどんなの?という会員(注『「ハリーポッターと賢者の石」を観てチェスを始めた人の会』)の方のためにちょっと解説しておきます。まあ要はナイトを「捨て駒」することなんですけど。
左の図。ここから
1.h6N と指してみます(赤の矢印)。黒のルークの効いている所へ白のナイトを跳ねるんです。
1..g6R と当然、黒はナイトを取りますね。
しかし白はわざと黒にナイトを取らせたのです。これがナイト・サクリファイス です。
こっそりと白のクイーンの通り道が空いてますよー
2.f8Q #
クイーンを図の矢印のように動かしてチェックメイトです。
ハーマイオニー「ああっなんて素敵なナイトサクリファイスなの?メロメロだわ」
にゃんこむすめがツイッターで再三呟いているように、チェスには持ち駒というルールがないため、駒損が恐ろしく形勢に影響します。気の早い人だと、序盤でうっかりビショップやナイトをタダ取られただけであっさりリザイン(負けを認めること)することもあります。序盤からもの凄い緊張感なのです。1つの駒の生き死に非常に敏感であるからこそ、サクリファイスの魅力が輝き、ハーマイオニーがぺろんぺろんになるわけですね。
…‥で、ハーマイオニーがでろんでろんになるのなら、自分もやってみたいと思うのは当会(「ハリーポッターと賢者の石」を観てチェスを始めた人の会)会員であれば当然のことでしょう。主催者のにゃんこむすめも黙ってはいられません。
そ こ で!!
実戦で(偶然、まぐれで)やってみた(実話)。
以下、chess.comでのにゃんこむすめの実戦です。ちなみに棋譜はこちら(多分期間限定)。
対戦相手に断らずに勝手に晒していいのかどうか知りませんが名前出してないから、まぁいいでしょう。リンク張ってるけど。ちなみに、チェスの世界では一般に棋譜に著作権はないとされています。公式戦の棋譜はほぼ全部タダです。毎日新聞以下略です。
にゃんこが黒なので通常の表記と違い、黒側が下になってます。
で、ここからにゃんこはこう指した。
1...fxN3
1...fxN3 の直後の局面。
黒のナイトには味方の援護がありません。
サクリファイスです。厳密にはポーンとの交換なのでエクスチェンジ・サクリファイスと言いますが。
当然、白はこれを取りますね。 よく見ると黒のナイトは白のクイーンに狙いをつけています。
で、白がキングで黒のナイトを取った(2.Kxf3) 局面が次の図。

ここから
2.. Ng5+ (チェック)が狙いの1手。
以下、
3.Kg2 Bh3+
と進みます。この辺はチェックの連続なのでほぼ必然だと思います。多分だけど。
3.. Bh3+ でチェックをかけた局面。
白のキングに、にゃんこのビショップによるチェックが掛かっていますが、白キングはこのビショップを取れません(黒のビショップには黒のナイトが効いてる)。
キングの逃げ場所は3箇所あるのですが、どこへ逃げても、次に黒ナイトが♡の位置に飛べばフォーク(キングとクイーンの両取り)が掛かります。
他の変化はどうなってるのとか、何だか色々質問が出そうですが、そろそろ図を作るのが面倒くさくなってきたので後は自分で考えてください。
セイラ「あなたなら、できるわ」
実戦は、上の図から
4.Kg3 Nxe4
と進んで左の図。キング&クイーンのフォークが実現しました。
ハーたん、どう?
良かった?
す、素敵ですっ// にゃんこむすめ様っ!

ハーたんじゃなくて綾崎ハーマイオニーに好かれてしまったぁぁ!!
ま、いっか (ぼそっ