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カパる

nyankomusume
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今日のテーマはカパブランカです。略してカパです。にゃんこむすめはカパが大好きなんです。カッパじゃないよ?カッパが好きなのはぜいらむたんなんだよ。

 

カパはですね、1888年生まれ。キューバの人ですね。 

4歳でチェスを覚えてその3日後に父親に勝った。→おいその親父弱すぎだろ! 

・あまりのチェスの強さ故にキューバ政府から外交官に任命され、任地でもチェスばか

りしていた→キューバ政府は◯◯◯◯◯か(全部伏字) 

・実はチェスの研究をしたことがない→天才だからね! 

・ニックネームは「チェス機械」→ホントに機械で出来ていました(白目) 

・キューバ国内では「キューバは砂糖を失うもカパを失うな」とまで言われたキューバ

の至宝。→キューバって砂糖取れるの?(;´Д`) 

 

というように、数々の伝説を残しました。 実話かどうかは知りませんけど。

 

 

にゃんこむすめは「ハリー・ポッターと賢者の石」を観てチェスを始めた人ですが、ひととおりハーマイオニーを愛でまくった後、次にお手本としたのはカパのゲーム集でした。

 

何でまた?と言われそうですが、たまたまこの人の本「Capablanca's Best Chess Endings    」が目についてしまったんだから仕方ないです。ホントにたまたまです。 ハーマイオニーのゲーム集があったらそっちを買いましたとも!でもないんだもん。

 

まぁ、写真集「ハリー・ポッターとホグワーツの5年間  http://t.co/acxu10K 」の方は買いましたけれども。ハーたんかわいいよ。この本を買っただけでチェスのレートが500ぐらい上がると思います(◎◎)。

 

カパの本に話を戻しますが、初めは並べていてもさっぱり意味なんて判りません。ていうか、最初は棋譜記号を読み間違えて、並べている内に駒の配置と本の図面が全然違う、なんてこともよくありました。局面が佳境に入ったであろう時に、チェス盤の上がぐちゃぐちゃになってしまっていることに気づいた時の脱力感といったらないです。ぐったりします。相当ショックです。まいんちゃんを見逃した時ぐらい落ち込みます。 

 

まぁ、それはともかく。 

 

最近になって改めてカパの棋譜を鑑賞した時に、おおっ!?と気づいたことがありました。 

 

カパは例えそれがポーン1個分ぐらいの微々たるものであっても、有利と判断したら一気に駒の交換をしまくる展開に持っていく、ということです。 

 

ただ、将棋の場合と違ってチェスで言うところの「駒の交換」とはつまり駒が盤上からどんどん消えていく、ということです。まるで、近くに巨大ショッピング・モールが出来た商店街がどんどん閉店していくみたいに、どんどん盤上がさびれていくわけですよ。まぁ、そういうところが儚くて美しいんですけどね。 

 

カパは駒交換して盤上をポーンばっかしの状態にした後、相手より一手早くクイーンへのプロモーションを実現させる。というか相手より一手早くクイーンへのプロモーションが実現出来る局面へ誘導する計算が異常に正確だった、という気がします。 

 

そんなわけで、派手な駒交換の後はひたすら地味な、ポーンによるプロモーション競争になるわけですね。これを「うわぁ、凶悪なクイーンが先に出来るのどっちだろう?」とワクワクするのか、それとも「何これ地味じゃん?意味わかんねーし」と思うのかで、チェスにハマるかどうかが分かれるような気もします。だって将棋界の「光速の寄せ」とはホントに真逆の魅力ですからね。 

 

まぁ、にゃんこむすめぐらいになると、 

ど、どのおにゃのこが、女王様になるのかなぁぐへへ。 

 

という感じな正しいチェスの楽しみ方に目覚めていたりするので、カパの一見地味な、それでいて緊張感と期待感あふれる終盤の妙技が楽しいわけです。妙技というか、お前の頭が妙じゃね?とかよく言われますけど。

 

終盤の「一手勝ち」を正確に読みきって、駒の交換をしまくる展開に持ち込む。それがカパ流。多分だけど。にゃんこむすめがたまたま、そういうゲームだけ印象に残ってるだけかもしれないけど。 

 

というわけで、今回はカパの棋譜を紹介。と、ここまで書いておいて何ですが、実はこのゲーム、カパらしくなく(?)ど派手な一手でケリが付きます。チェスで一番派手な一手と言えば? 

 

最終手の一手前のコメ欄に「次の一手は?」と入れましたので、その局面でちょっと考えてみてください。基本的なチェックメイトの手筋を知っていれば判ると思いますよ!