やぐる
左の図を見てください。いわゆるキャスリングが完了した状態。その中でもさらにフィアンケットと呼ばれる形です。
色んなバリエーションがあるので、4種類挙げときました。
フィアンケットというのは、最初のナイトの位置の前にビショップを配置した形をいいます。なのでそれ以外の駒はあってもなくても関係ありません。
実戦では図のようにビショップの後ろにキングを配置するのが、まぁ普通です。
ビショップというのはヨーロッパの僧正がかぶっていた帽子をイメージしているそうなので、見ようによっては「キングが王冠の上にさらに帽子をかぶってる」みたいでマヌケと言えばマヌケです。まぁ、ここはやや無理矢理ですが、ハーマイオニーがかわいい三角帽子をかぶってああ可愛いよと脳内変換しておきます。
それはともかく。
結局フィアンケットって何なのよ?と思って色々調べてみたのですが、めっさ面白いのがあったので紹介。
近くの図書館でみかけたのがこれ→「意外!それはリーダーズ英和辞典!第2版ッ1999年刊!」1999年だと?何世紀ですかそれ?で、その辞典によると…
fianchetto: 『チェス』ビショプを隣のナイトの前へ移動すること、やぐら(構え)--vt,vi (ビショプを)やぐらに構える.
やぐら?
用例.やぐらに構える?
やぐら!やぐら!やぐら!何だよやぐらって!?
凄いですね。誰が校正したのか知りませんが、1999年当時の日本ではフィアンケットのことをやぐらと呼んでいたんですね。
ちなみにやぐらというのは、 城郭の高楼、または武器を納めておく倉のことだそうです。なので、キャスリングした状態のフィアンケット=やぐらだったらまぁわからんでもないですけどね。でもビショップは武器じゃなくて僧正だけど。おフランスではビショップ=ピエロ、という話も聞きましたけど。
ところで、チェスのルーク はお城の塔をイメージして作られています。なのでルークのことを「キャッスル」と呼ぶ人もいます。ハリー・ポッターと賢者の石では、ロンも確かキャッスルって呼んでましたし。
キャスリングした様はまさに、ヨーロッパの古城のようです。ていうか、ホグワーツ魔法学校のようです。(写真はホグワーツ魔法学校。ハーたんがいるんだよ?)
ところでロンは、巨大魔法使いのチェスでハーマイオニーをキャッスル(=ルーク)役に指名します。
ルークというのは相手に取られることが少なく、エンディングまで残ることが多い駒なわけです。言い換えれば「比較的安全な役割」をロンはハーマイオニーに与えたわけです。だって好きだからー。
だがしかしッ!それ以外にも、
ハーマイオニー、君はまるでお姫さまだよ!お城に住まわせて幸せにしてあげたいよ!
… …なんていうヒドい妄想があったのかもしれません。
なんて助平な(コラコラ)やつでしょう!ハーマイオニーもどん引きしたに違いありません。
もうロンなんかにハーたんを任せておくわけにはいきません。
にゃんこむすめがもらうお!
ハーマイオニー、君はお城なんかより宮殿の方が似合ってるよ♡