cheater との戦い。

cheater との戦い。

pascal_api
pascal_api
Jun 21, 2014, 9:03 AM |
2

 以前、苦しい黒番を耐え続けて負けたことがあり、局後に棋譜を調べたら、相手の手のほとんどがInformant とコンピュータの推奨手に一致していた。が、二年後の現在もこの人はまだ現役プレーヤーである。レイティングは1800台だから、いつもチーターさんに変身してるわけではないらしい。反面、互いにミスを積み上げる人間的な乱戦のすえ私が負けた相手が、何か月かして不正者として抹消された場合がある。
 相手がチーターさんかどうか、主観的に判断することは難しい。私との一局にコンピュータを使っていても、他の対局で使っていなければ、疑われずに済むし、私との対局で自力で戦っても、他の対局にチーターさんであれば消されたりするのだ。
 いま私は対戦相手のレイティングが2000を超える対局が九人も連続している。すると、相手のチーター率も高まる。二人が対局中に抹消された。うち一名は通算成績40勝0敗4分という、いかにもうさんくさい奴で、実際、棋譜を調べると、何局か疑わしいのがあった。ただ、全局ではないのである。そして、対局相手に格下ばかり選ぶ傾向があり、強い相手には引き分けで満足するので、棋譜から強さは感じられなかった。だから、彼が抹消されても驚かなかった反面、「やはりそうだったか」という気も弱かった。彼とは二局を指しており、どちらも序盤の数手で抹消されたので、不利にさえならずに助かった。
 もう一名が問題である。彼の棋譜は鉄壁の強さを発散させていた。ただ、棋風や勝ちパターンが明快に存在していて人間的だったし、わりと負けることもあり、私は彼の不正は疑わなかった。とは言え、抹消された時は「なるほどなあ」と思ったものである。いま振り返ったら、私のメモには彼について、「指し手に自意識が感じられない」と書いてあった。何かは感じとっていたのだろう。今後に活かしたい。
 彼とも二局を指した。必要以上に強すぎる感じはしたのでコンピュータを使われる可能性は念頭に入れており、また、そうでなくとも勝つ見込みが無いのはわかっていたので、引き分けを狙った。黒番では、私が新手に失敗して敗勢になったところで相手が抹消され助かった。定跡選択は成功したのに、私から手を変えたのが悪かった。これも今後に活かしたい。白番は見事に引き分けを得た。棋譜を紹介しておこう。

 方針はこうだった。相手はグリュエンフェルドを好んでいたので、それを外し、ポーンの組み合ったキングスインディアンにする。ポーンを組み合うのは引き分けを得やすいし、またコンピュータの苦手な戦型でもあるからだ。それには1.c4 が適切だ。当初の狙いが不可能だった場合でもイングリッシュになる。それなら、引き分けの多い変化に導きやすい。本局のウルトラシンメトリーがそれだ。あとは実戦例とその結果を検討しつつ手を選ぶ。自分から新手を出すタイミングと、相手から新手を出された時の対応が難しいが、本局はどちらもうまくいった。