オープニングのセオリー

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オープニングの理想型

某所で、研究を発表しろという指摘が有ったようなので、久しぶりにこのブログを再開してみたいと思います。(ニャンコ師匠の命令)

 

正直なところ、私はチェスのオープニングをそれほど分かっていません。それでも何とか素人なりに、理屈付けをして理解しようと試みてみます。

 

チェスのオープニングでは、(1)センターをコントロールする、(2)ビショップとナイトを活用する、(3)できれば早い時期にキャスリングする、というのがまずは基本の考え方だと思います。

他にも、「(概ね)ビショップよりナイトをまず活用する」、「オープニングでは(一つの)ポーンを一手か二手までしか動かさない」、「クイーンを早い段階で活用しない」、「一つのピースを何度も動かさないj」、「できればキングサイドにキャスリングする」、「なるべく、センターに一つはポーンが残る様に試みる」、「明確な目的無しにサクリファイスしない」などと言ったことも、良いオープニングのために心得ておいたほうが良いと思われますが、煩雑になるので紹介だけにしておきます。

 

取り敢えず、ここでは初めの3つの基本だけで、どんな感じで駒組みをするか考えてみます。黒は動かさず、白の方だけ動かしてみます。

 

まず「(1)センターをコントロールする」ということですが、これは一番簡単な方法はセンターにポーンを進めることです。

(1図)

 

1図ではe4 , d4とポーンを進めていますが、これによって同時にビショップやクイーンの進路が確保されています。

このe、d両方のファイルのポーンを進める形は次回触れるように、防がれることも多いので、その際にはどうやって白黒両方のビショップを活用するかが問題になります。(特に黒はこの形にできることはあまり無いと思われます。)

 

 

 

 

 

次に「(2)ビショップとナイトを活用」します。ここではNf3とBc4と活用してみます。

(2図)

本来は相手の形によってビショップとナイトをどこに出るか、出られるかというのも違ってくるのですが、ここではあくまで一例です。

 

ここでも単にピースの展開をしただけではなく、キングとルークの間のピースが無くなったことで、キャスリングの準備をしていることにもなります。もちろんクイーンサイドのピースを活用して、そちら側にキャスリングする展開もあります。

 

 

 

 

そして「(3)キャスリング」します。

(3図)

 

ここでは単にキャスリングと書きましたが、キャスリングをする意味は、「キングを安全にすること」と「ルークを中央に展開すること」を一手で同時に出来るということだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

せっかくなので、この後の展開も考えてみます。クイーンサイドのピースも活用して、クイーンサイドのルークも中央に活用します。

(4図)

 

しつこいようですが、これはあくまで一例として作ってみた図で、現実には相手の駒組の兼ね合いがあり、こんな風には組めない事が多いですし、仮に組めても(黒がモダンな駒組みをした場合?)相手の陣形に合わせて違う駒組みをした方が良い場合も多いと思われます。

 

 

なお考えてみるとか書いてますが、本当はEric Schillerさんの「First Chess Opening」という本を参考にさせてもらっています。

 

 

といった感じで、センターのe、d両ファイルのポーンを伸ばして両方のビショップを活用できるようにするというのが、初めの基本の理想だということになります。

そうなると、黒は白の理想型狙いに対して何らかの対策が必要だと思われます。その黒の対策に対しては次回まとめてみたいと思います。